2017/9/26

夕刊フジに掲載されました

AlonAlon
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胡蝶蘭苗のオーナー募集中

お祝いごとに贈る機会の多い胡蝶蘭。飾られていると、つい目をひきつけられる華やかな花だ。NPO法人AlonAlonは、その胡蝶蘭の苗のオーナーを募集している。
AlonAlonは千葉県富津市に新しい形の障害者就労支援施設を作り上げた。最新式の胡蝶蘭用温室「オーキッドガーデン」で、障害者たちがが胡蝶蘭の苗を育成するという施設だ。苗のオーナーには出資額と同等の価値の胡蝶蘭、またはアレンジメントフラワーが届けられる。そして、残りの胡蝶蘭を販売し、障害者たちの賃金を生み出すというビジネスモデルだ。
具体的には、1株1000円の苗5株(5000円)から50株(5万円)までのオーナーとなり、胡蝶蘭が育成する半年後に5000円の出資者には5000円分のフラワーアレンジメント、5万円の出資者には5万円分の胡蝶蘭(=5株)またはフラワーアレンジメントが指定した日にちに指定した場所に贈られる。
「母の日や誕生日などのプレゼントに利用していただけるといいと思います。生花店で買った花ではなく。障害者たちが苗から半年かけて育てた花を贈るということ、障害者たちを支援しているというストーリーも一緒に贈ってもらいたい」
そう語る同NPO理事長の那部智史さん=写真=自身も、重度の知的障害を持つ息子がいる。
現在、作業所などで働く障害者の賃金は平均1万5000円。これを月額10万円にするのがオーキッドガーデンの目標だ。
約210坪の広さの温室では1万8000株の胡蝶蘭を育てることができる。
「販売した苗の収益は、すべて障害者の賃金にあてます。ここでは障害者を20人雇えます」(那部さん)
那部さんの事業をボランティアで手伝っている山田哲也さんは、「お金がある人は胡蝶蘭のオーナーになるといいと思います。ない人は誰かにこの話を伝えるだけで十分にボランティア活動になります」と語る。
事業に共感するだけで小さなボランティアができるのだ。