2017/9/29

産經新聞に掲載されました

AlonAlon
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障害者の就労支援

コチョウランを買えば障害者の雇用や収入を改善し、経済的自立を後押しできる-。こんな障害者支援の新しい取り組みをNPO法人「AlonAlon(アロンアロン)」(千葉県いすみ市)が始めた。
例えば希望者が贈答用のコチョウランを注文する場合、1本であれば、その市場価格に相当する1万円を払う(注文日配送も可能)。一方、同法人ではこの1万円を元手に10本分の苗を仕入れることができる。知的障害者らに温室で苗を育ててもらい、注文があった分を除いた9本を企業向け販売に回し、その収益を障害者の賃金に充てる。
同法人は日本財団の支援を受け、障害者が働く温室「AlonAlonオーキッドガーデン」(同富津市)を開設した。
こうした作業所で働く障害者の賃金は全国平均で月約1万5000円(平成27年度、厚生労働省調べ)と極めて安く、この温室では月10万円の給料を目指すという。
同法人理事長の那部智史さんは「花がアロンアロンから贈られてきたら『クールだよね』といわれるようになると配慮ある社会になっていくのでは」と期待を寄せた。
問い合わせは 0470-62-6215。