2017/9/30

産經新聞に掲載されました

AlonAlon
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コチョウランで障害者自立支援
NPO法人が富津に温室建設
月額10万円収入確保へ

コチョウラン栽培で知的障害者に働く場所を提供しようと、NPO法人AlonAlon(アロンアロン、いすみ市)は、富津市西大和田に温室「AlonAlonオーキッドガーデン」を開設した。働く障害者に工賃として月額10万円の収入確保を目標とし、経済的な自立を目指すという。
同法人によると、同ガーデンではコチョウランの苗のオーナーを募集。台湾の農園から苗を1本千円で仕入れ、障害者が約半年かけて丹精込めて開花させ出荷する。
オーナーが10本1万円で苗を購入した場合、1本を1万円相当のアレンジメントフラワーにしてオーナーに届け、残りを企業に販売し、その収益が障害者の取り分となる仕組み。
同法人は、日本初のビジネスモデルだとしており、「障害者の生活をささえているという共感を広げたい」としている。
同ガーデンは、コチョウラン栽培をする障害者20人を雇用する予定で、年間4300万円の売上高を見込んでいる。敷地面積は693平方メートルで、最大約2万本のコチョウラン栽培が可能。
同ガーデンは、障害者就労支援に取り組む日本財団「はたらくNIPPON!計画」プロジェクトの一環で、建設費6千万円のうち3800万円を日本財団からの助成でまかなった。
同法人の那部智史理事長(48)は「新しいお花の買い方を提案している。全国にいる知的障害者の方々に仕事を与えていただければと思う」としている。
オーナー募集はインターネットですでに始まっている。9月21日現在で、230人から402万円が集まった。
今後、温室で働く障害者を20人公募する予定。知的障害者は栽培方法を学んだスタッフから育て方を教わる。温度や水やりなどは、コンピューターに管理される。問い合わせは同法人0470・62・6215。

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