あなたの胡蝶蘭を虫から守る!効果的な害虫駆除・予防対策を解説
カテゴリー:害虫対策、育て方、胡蝶蘭知らない間に胡蝶蘭の葉や花に異常や変色が起き、株が弱って枯れてしまったなら、害虫の寄生が原因かもしれません。
今回は、初夏から初秋にかけての暑い時期に特に気を付けたい胡蝶蘭の害虫対策について、虫がついたときの駆除や寄生を予防するための対策を解説!
あわせて、あなたの胡蝶蘭が害虫被害にあっていないかがわかるチェックシートもご用意しているので、お役立てくださいね。
目次
あなたの胡蝶蘭は大丈夫?害虫被害チェック
まずは胡蝶蘭につく害虫について、基本的な知識や見極め方を確認していきましょう。
胡蝶蘭につく「7大害虫」を知ろう
胡蝶蘭の鉢植えに被害を与えやすい虫は、主にコバエ、コナカイガラムシ、ハダニ、アザミウマ、アブラムシ、ナメクジ、アリの7種類です。
以下に、胡蝶蘭の7大害虫の特徴をまとめましたので、確認してくださいね。
コバエ | 水のやりすぎなどで腐った根やミズゴケに発生し、鉢の周囲を飛び回る。 胡蝶蘭に直接的な被害はないが、不衛生な印象に。 |
コナカイガラムシ | カイガラムシの一種で、白いフワフワとした虫が葉の裏に付着する。 花や葉の水分を吸い取り、葉が腐るなどして害をなす。 |
ハダニ | 赤色の小さな虫で、葉の裏に寄生して葉の水分や養分を吸収する。 葉がベタつきや変色を起こし、株が弱って枯れる原因に。 |
アザミウマ (スリップス) |
黒や灰色の体長1~2㎜くらいの大きさの虫。花やつぼみに寄生して汁を吸って傷め、胡蝶蘭の開花を妨げる原因に。 |
アブラムシ | 大量に発生し、花や茎・葉など胡蝶蘭全体に寄生する。 下部を弱めるためつぼみがつかず、花が咲かなくなる原因に。 |
ナメクジ | 花やつぼみ、新芽・葉・根の先など、胡蝶蘭のやわらかい部分を食べつくし衰弱の原因に。 |
アリ | 胡蝶蘭の歯の裏から出る成分を吸うために、外部から入り込んだアリが根元に巣を作る。放っておくとどんどん汁を吸うため、衰弱の原因に。 |
コバエとナメクジは梅雨から夏にかけての高温多湿な時期に、それ以外の虫は、初夏から初秋までの高温期に、株が乾燥すると寄生しやすくなります。
胡蝶蘭の害虫被害、チェックリスト
以下に、あなたの胡蝶蘭が7大害虫の被害にあっていないか確認するためにチェックリストをご用意しました。
胡蝶蘭が害虫被害にあっていないか、確認してみましょう。
□ 鉢の周りにいつも小さい虫が飛んでいて、根元から変なにおいがする
□ 葉の表裏にワタのような、白くてフワフワした小さい虫がいる
□ 葉の裏側に小さくて赤い虫がいて、変色やべたつきなど葉の異常が見られる
□ 花やつぼみが黄色くなってしおれている、つぼみが全然咲かない
□ 葉や茎の先の方に、何かに食い現わされたような跡がある
□ 最近、鉢の近くでよくアリを見かけるようになった
《駆除》胡蝶蘭の7大害虫!被害にあったときの対策
害虫被害チェックの結果は、いかがでしたか?ここからは先ほどのチェックリストの内容をもとに、7大害虫の被害にあっている胡蝶蘭を救うための対策を、具体的に紹介していきます。
鉢の周りにいつも小さい虫が飛んでいて、根元から変なにおいがする
⇒根元が腐ってコバエに寄生されているかも!
水のやりすぎなどで、ミズゴケや胡蝶蘭の根が腐っている可能性がありますので、ミズゴケを変えるか胡蝶蘭の植え替えを行いましょう。葉の表裏にワタのような、白くてフワフワした小さい虫がいる
⇒コナカイガラムシに寄生されているかも!
歯ブラシなどで無理やり剥がすのではなく、「オリオン」などの薬剤で駆除します。なお、周囲の鉢にも伝染している可能性が高いので、しっかり駆除してくださいね。
葉の裏側に小さくて赤い虫がいて、変色やべたつきなど葉の異常が見られる
⇒ハダニに寄生されているかも!
はじめはハダニに霧吹きをかけて追い払い、2~3日続けてもいなくならない場合は「ケルセン乳剤」や「テルスター」などの薬剤で駆除してください。花やつぼみが黄色くなってしおれている、つぼみが全然咲かない
⇒アザミウマ(スリップス)や、アブラムシに寄生されているかも!
アザミウマ(スリップス)なら薬剤「オルトラン」を使って駆除し、外部に発生源となる雑草(タンポポなど)があれば、併せて駆除すると良いでしょう。アブラムシなら水で薄めた牛乳を霧吹きしたり、「テルスター」「オリオン」などの薬剤で駆除するか、アルミホイルなど光るものを鉢の下に敷いておくのもおすすめです。
葉や茎の先の方に、何かに食い荒らされたような跡がある
⇒ナメクジに寄生されているかも!
殺虫剤「マイキラー」を散布して駆除するか、鉢の下に銅板を置くのも効果的です。最近、鉢の近くでよくアリを見かけるようになった
⇒鉢の中にアリが巣を作っているかも!
殺虫剤「マラソン」を水に溶かして、その水の中に鉢をつける作業を2~3日続けて行って鉢の中のアリを駆除しましょう。《予防》胡蝶蘭を虫から守る!被害にあわないための対策
最後に、あなたの胡蝶蘭を害虫被害にあわないようにするためにできる予防対策を、以下に3つご紹介します。
よく確認して、できそうなところから実践してくださいね。
屋内で栽培する
胡蝶蘭が枯れてしまう主な原因の1つが、害虫による被害です。
胡蝶蘭にとっての害虫はさまざまありますが、特にダニやノミなどの害虫が胡蝶蘭の成熟する前のつぼみに入ってしまうと、胡蝶蘭が被害に遭いやすくなります。
つぼみに侵入したダニやノミがつぼみの花粉を落としてしまうことによって、胡蝶蘭の花が上手く咲くことができず、枯れてしまうのです。
胡蝶蘭に害虫がつくのを防ぐためにも、胡蝶蘭は屋内で生育しましょう。
屋外は空中や地面にダニやノミが多くいるため、胡蝶蘭に侵入されやすい環境といえます。
そのため、害虫に侵入されやすい野外よりも屋内で生育することがおすすめです。
鉢の周りを清潔にする
胡蝶蘭に水やりをしすぎて鉢周りに水が溜まっている場合にも、注意が必要です。
鉢周りにあふれた水によって多湿の状態が続くと、胡蝶蘭の根やミズゴケが腐敗し、コバエやその他の害虫が発生する原因となります。
そのため、胡蝶蘭には水をやりすぎないようにし、鉢の受け皿に溜まっている水は捨て、胡蝶蘭の根やミズゴケが腐らないように常に清潔な状態を保ちましょう。
適正温度・湿度に保つ
マレーシアやインドネシア・フィリピンといった高温多湿の東南アジア地域が原産地である胡蝶蘭は、胡蝶蘭は乾燥に弱い特徴があります。
湿度が高い環境を必要としているため、胡蝶蘭を育てている環境が乾燥していたり朝に室温が低くなると、胡蝶蘭が弱ってしまう可能性が高いです。
胡蝶蘭を育てるのに適している温度は最低で10度以上・最高で30度以下で、湿度およそ70パーセント前後が必要とされています。
胡蝶蘭が適切な温度と気温の中で育てられていれば、多湿環境で発生しやすいダニといった害虫も出にくく、かつ胡蝶蘭の健康維持も期待できるでしょう。
いかがでしたか?
虫に効果的な対策を知っておくだけで、胡蝶蘭を害虫被害から守ることができます。
この記事を参考に胡蝶蘭の状態をチェックして、あなたの胡蝶蘭が虫の寄生被害にあわないように、対策してあげてくださいね。
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