胡蝶蘭が雨に濡れた!株を弱らせない対処&湿度管理の方法を解説
カテゴリー:濡れた、胡蝶蘭、雨胡蝶蘭は暖かく湿潤な環境を好み、日本では室内栽培されることの多い植物です。
そんな胡蝶蘭が雨に濡れてしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか?
今回は胡蝶蘭の通販を行う「アロンアロン」が、胡蝶蘭が雨に濡れてしまうことのリスクを、雨に濡れた胡蝶蘭を弱らせないために取るべき適切な対処法と一緒に解説!
また、胡蝶蘭が好む生育環境に近づけるための「葉水」の基本的な手順やコツについてもご紹介しています。
ぜひ最後まで読み、あなたの胡蝶蘭の生育・管理に役立ててくださいね。
目次
胡蝶蘭が雨に濡れることに、リスクはある?
熱帯雨林を原産地とする胡蝶蘭は温かく湿潤な気候を好み、木や岩に寄生することから少ない栄養分や水で生きられるところが、大きな特徴です。
胡蝶蘭が好む生育環境や水やりの頻度、弱点など基本的な生体を以下の一覧表にまとめましたので、確認してください。
胡蝶蘭の生体まとめ
生育に適した環境 | 【気温】 15~25度 【湿度】 60~80% 【設置場所】直射日光の当たらない、風通しの良い窓際に置く |
適切な水やりの頻度 | ・鉢表面の植え込み材が乾いて1日後に、水を与えると良い ・目安としては、前回の水やりから7~10日空けると良い ・水は1回につき200mlくらいを、根元へゆっくりと与える ・空気が乾燥しているようなら、葉の裏表に霧吹きしてもOK |
生育上の弱点 | ・気温が15度以下になるような極端な寒さ ・気温が30度以上になるような極端な暑さ ・根が腐ってしまうような、極端な湿気や水のやり過ぎ |
上記のような胡蝶蘭の基本的な性質を鑑みると、多少雨に濡れる程度なら、胡蝶蘭に大きな害は及ばないと考えられます。
ただし雨に濡れる頻度や時期、雨に濡れた後の対応によっては、雨が胡蝶蘭の病気や根腐れの原因になってしまうかもしれません。
例えば気温が低くなる秋・冬の冷たい雨に当たってしまう、温かい時期でも、適切な水やり量を超えて何度も雨に濡れることは、胡蝶蘭を弱らせる原因となります。
胡蝶蘭の健康維持に役立つ!有効な雨対策2つ
ここからは、胡蝶蘭を弱らせてしまうような冷たい、あるいは過剰な量・頻度の雨から胡蝶蘭を守るための具体的な雨対策を2つ、ご紹介していきます。
うっかり胡蝶蘭を雨に濡らしてしまったときの、参考にしてくださいね。
Q. 冷たい雨に濡れてしまったら?
A. 水分を拭き取り、鉢ごと温めてあげて!
暖かい地域を原産とする胡蝶蘭は、低温に弱く15度以下の気温には耐えられません。もし、気温の下がる秋~冬の時期に屋外に胡蝶蘭の鉢植えをうっかり屋外に設置し、冷たい雨に濡らしてしまったら、すぐに以下の通り胡蝶蘭を手当してあげてください。
《1》鉢の下の受け皿に溜まっている水を、すべて捨てる
《2》受け皿ごと鉢植えを室内に戻し、鉢や葉に付着している冷たい雨を拭き取る
《3》暖かい部屋の中央に設置し、段ボールや毛布で囲って保温する
なお胡蝶蘭を室内に設置するときは、乾燥したエアコンの風が直接当たらないよう、置き場所を工夫しましょう。
Q. 多量の雨に、何度も濡れてしまったら?
A. 受け皿の水を捨てて、根と鉢の通気性を確保しよう!
野生の胡蝶蘭は木や岩に寄生し、高い木の陰で木漏れ日を浴びながら、高温湿潤な風通しの良い環境で生育しています。少ない栄養でも生きていけるよう、胡蝶蘭の根は高い水分保持能力を持っているのです。
このため、暖かい時期でも頻繁に雨に濡れてしまうと、鉢の中の根は水分過多の状態に陥り「根腐れ」という病気を発症しやすくなります。
雨に濡れた場合は、すぐに鉢の下の受け皿に溜まった水を捨てて鉢の通気性を確保し、植え込み材が乾くまで水やりをストップしてください。
もし、1週間に1回以上雨に濡れてしまった場合は、根腐れを起こす可能性が高くなります。植え込み材や胡蝶蘭の根元に変質・異臭がないか、こまめにチェックしましょう。
なお、根腐れを起こしてしまった場合は植え替えが必要になります。植え替えに使う道具や具体的な手順は、以下の記事を参考にしてくださいね。
一緒に知りたい!胡蝶蘭への適切な霧吹きの手順
根の通気性を確保し、かつ、空気中の湿度を上げて胡蝶蘭の好む湿度60~80%の生育環境にするには、根ではなく葉に霧吹きで水を与える「葉水」が効果的です。
以下に、葉水のするときの基本的な方法とコツをまとめました。
雨に濡れたときの対処法とあわせて確認し、空気が乾燥する秋・冬やエアコンを使用している室内での胡蝶蘭の管理にお役立てください。
葉水の基本的な手順 | ・葉の表裏に、それぞれ軽く霧吹きで水をかける ・吹きかけるのは1回でOK、滴り落ちるほどはかけないこと ・水をかけすぎたときは、ティッシュでやさしく拭き取ってあげる |
季節別、葉水に おすすめの時間帯 |
・暑くなりやすい夏は、夕方に霧吹きすると良い ・乾燥しやすい冬は、朝の10時までに霧吹きすると良い |
植物にとって恵の雨は、胡蝶蘭にとっても必ずしも有害ではありません。
ただ、四季があり1年で気温・湿度が大きく変動する日本では、濡れる時期や頻度によっては雨が株を弱らせる原因になることもあります。
本記事で胡蝶蘭が雨に濡れることのリスクや、濡れてしまった場合の対処法を確認し、あなたの胡蝶蘭の管理にお役立てくださいね。
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