鉢植以外も楽しめる!胡蝶蘭の切り花やアレンジを長持ちさせる方法
カテゴリー:アレンジ、切り花、胡蝶蘭、長持ちさせる方法アレンジメントや花束、生け花、スタンド花など、胡蝶蘭は鉢植え以外にもお祝いや感謝の気持ちを伝えるシーンを盛り上げる花として、幅広く利用されています。
今回は、贈答用胡蝶蘭の鉢植えや花束、フラワーアレンジメントも扱う私たち「アロンアロン」が、胡蝶蘭の切り花を長持ちさせる方法を解説。
胡蝶蘭の切り花、また生花を使ったアレンジメントを長持ちさせるための基本的な管理方法や寿命を、少しでも長く切り花を楽しむためにできる対策と一緒にご紹介します。
贈る人の想いが詰まった胡蝶蘭の花は、できるだけ長く楽しみたいもの。
あなたの大切な胡蝶蘭を切り花として長生きさせてあげるために、ぜひ本記事をお役立てください。
目次
アレンジや切り花の胡蝶蘭、長持ちさせるための基礎知識
胡蝶蘭は鉢に入れて育てるだけではなく、切り花としても楽しめる花です。
式典で飾っていたものを切り花として持ち帰ったり、お祝いでもらった胡蝶蘭の鉢植えを切り花として飾ったりといった楽しみ方ができます。
次項では切り花として胡蝶蘭をアレンジする際におすすめの方法と、切り花にした場合に胡蝶蘭を長持ちさせるためのポイントを紹介します。
中見出し1-1:おすすめの切り花アレンジ4選
花束・ブーケ
白い胡蝶蘭の花言葉は「純潔」、ピンクの胡蝶蘭は「あなたを愛します」で、胡蝶蘭の花言葉は結婚を祝う場にふさわしく、特に結婚式のブーケに使われる花として人気が高いです。ウェディングドレスはもちろん、凛とした佇まいは和装にも似合うでしょう。
半円型で可愛らしい印象のラウンドから、縦長のシルエットが大人っぽい雰囲気のキャスケードまで、ブーケのスタイルとしてのアレンジ方法はさまざまです。
フラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントとは、花を器やカゴに飾り付けて商品にしたものをいいます。吸水スポンジに花を挿して華やかに飾り付けるフラワーアレンジメントに、胡蝶蘭を使うのもおすすめです。
フラワーアレンジメントは花瓶がなくても飾っておける上にデザイン性も高く、フラワーギフトの定番であり、季節を取り入れたインテリアとして人気が高くなっています。
胡蝶蘭のフラワーアレンジメントは豪華な印象を与えてくれるため、お祝いのシーンにふさわしい贈り物になるでしょう。
ドライフラワー
ドライフラワーは観賞用の花を乾燥させて、形状を保ったまま長く楽しむやり方です。カスミ草や千日草など水分の抜けやすい草花が適していますが、胡蝶蘭の場合は花びらが厚く乾燥に時間がかかる点から、ドライフラワーにするには少々難易度の高い花といえます。
ドライフラワーの作成方法はさまざまですが、ドライフラワー専用の乾燥材(シリカゲル)を用いて作成する方法であれば、色合いを残しながらドライフラワーにすることが可能です。
胡蝶蘭をドライフラワーにする際は、大輪よりも花が崩れにくい中輪・小輪の胡蝶蘭を使用しましょう。
ブリザードフラワー
ブリザードフラワーとは、生花の一番美しい時期に色素を抜き取り、特殊な加工を施した花です。脱水材や保存液など、ドライフラワーよりも専門的な材料が必要で、数日かけて乾燥をしていくため手間がかかりますが、約5年ほど保存でき、きれいな状態な生花の状態を保てる点がメリットでしょう。
胡蝶蘭の切り花を長持ちさせる3つの方法
平均的な寿命は、他の花より長い2~3週間!
一般的に、切り花の寿命は短いと1週間、長いと2週間程度と言われています。
《季節別、切り花の平均寿命》
春・秋 | 7~10日 |
夏 | 7日以内 |
冬 | 10~14日 |
しかし、着生(ちゃくせい)植物でもともと少ない水と栄養で生きられる性質を持つ胡蝶蘭は、切り花になっても他の花より長く生きられます。
適切に管理すれば、2~3週間は美しい状態のまま切り花として楽しめるでしょう。
暑い場所、乾燥した空気に弱いので置き場所に注意!
赤道付近の熱帯地域を原産地とする胡蝶蘭は、極端な暑さや乾燥が苦手です。これは鉢植えであっても、切り花の状態になっても変わりありません。
このため、胡蝶蘭の切り花を使ったアレンジメントや生け花、花束を花瓶に挿して保管するときは、適した環境を選んで設置してあげる必要があります。
室内で以下の条件を満たす場所を探して、設置してくださいね。
《切り花の胡蝶蘭の保管に適した場所の条件》
・日中、窓やカーテン越しの日光があたる温かい場所
・通気性が良く、かつ、エアコンなどの乾燥した風が当たらない場所
きれいな状態で楽しみたいなら、花の摩擦にも要注意!
胡蝶蘭の花の部分は摩擦に弱く、ちょっとした傷からすぐ変色してしまいます。
きれいな状態で長く胡蝶蘭の切り花を楽しみたいなら、他の花や周囲のカーテン、家具などに花が触れてしまわないよう気を付けましょう。
アレンジなど、切り花の胡蝶蘭を長持ちさせる方法
前項で紹介した基礎知識を踏まえ、アレンジメントや花瓶に挿した切り花を長持ちさせる方法を挙げるなら「適した環境下で保管し、毎日水を替えてあげること」です。
暑い季節を中心に、花瓶やアレンジメントのベース部分に含まれる水の中では雑菌が繁殖します。
そして切り花は、茎の切り口に露出した導管(どうかん)という管から、花瓶やアレンジメントのベース部分にある水を吸い上げて生きています。
常に雑菌の繁殖した水に切り口が接していると、そこから茎・切り花全体が腐ってきてしまうのです。
胡蝶蘭の切り花が常にきれいな水を吸収できるよう、たとえ雑菌が繁殖しにくい冬でも、花瓶の水は毎日替えてあげるよう心がけてくださいね。
水の交換と一緒に、毎日行いたいのが「水揚げ」
切り花が茎から水を吸い上げやすくするようできることとして、水揚げがあります。
その最も簡単な方法が、茎を水の中に入れた状態で茎を切る「水切り」です。
水中で斜めに茎を切ることで、導管への空気の侵入を防ぐとともにスムーズに水を吸い上げ、かつ、水を吸い上げるための面積を広く確保できるようになります。
毎日この方法で毎日1㎝ずつ水切りと水替えを一緒に行い、胡蝶蘭の切り花が水を吸い上げる手助けをしてあげましょう。
必ず、切れ味の良いハサミを用意して!
水切りの際、切れ味のよくないハサミで茎をカットすると断面・導管がつぶれ、きちんと水を吸い上げることができなくなります。
園芸用のハサミはホームセンター等で売っていますから、必ず切れ味の良いものを用意してくださいね。
薬剤を使い、花持ちを良くする方法もある
近年では水揚げ以外にも、胡蝶蘭の切り花に与える水に硝酸銀などの抗菌剤、ブドウ糖やショ糖などの栄養分を含む薬剤を混ぜ、切り花の延命をする方法もあります。
花瓶の水に混ぜる薬液や、水のなかに落とすだけのシートタイプなどさまざまな形態があるので、ホームセンターや花屋さんに問い合わせてみましょう。
薬剤を使うときは、花器の材質に注意!
水に混ぜて使う切り花の薬剤には、真鍮や銅を変色・変質させる銀の成分が含まれていることも多いです。
使用するなら、花器の材質を確認してからにしてくださいね。
胡蝶蘭の切り花を長持ちさせる、水揚げ方法2つ
最後に、水切りに比べ少し手間がかかるものの、有効な水揚げの方法を2つご紹介します。
毎日は難しくとも、切り花の様子を見ながら、時々はやってあげてくださいね。
【水揚げ方法1】湯上げ(ゆあげ)
《1》熱湯を用意し、耐熱容器に2㎝くらいの深さになるよう溜める
《2》花に湯気や熱が当たらないよう角度を調整しながら、切り口を1㎝ほど切った胡蝶蘭の切り花の茎部分を5~10分つけておく
※このとき、熱が心配なら花部分をあらかじめ新聞紙で包んでおきましょう※
《3》冷たい水に移し、切り口を半日~まる1日挿しておく
【水揚げ方法2】燃焼法
《1》まず水切りをして、茎以外の花の部分を新聞紙でやさしく包んでおく
《2》花に熱が当たらないよう注意しながら、切り口から2㎝ほど比で炙る
《3》焼いたところが黒く炭のようになったら、冷たい水に移して数時間置く
《4》数時間後、隅になった部分を斜めに切ってきれいな水の中に戻す
いかがでしたか?
胡蝶蘭は切り花の状態でも、上手に管理すれば1か月近く美しい見た目を楽しめます。
この記事から適切な管理方法を学び、毎日の水替え・水揚げを実践して、胡蝶蘭のアレンジや切り花を長持ちさせてくださいね。
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