オフィスで胡蝶蘭を育てる！知っておくべきお手入れ方法と注意点
カテゴリー：お手入れ、オフィス、育て方、胡蝶蘭
開業祝いや周年祝いなど、ビジネス関係のお祝いの品としていただくことの多い胡蝶蘭は、オフィスに設置してお手入れすることが多いお花ですよね。
今回は胡蝶蘭をオフィスに設置し、長く美しい状態をキープするための適切なお手入れ方法について、贈答用胡蝶蘭のネット通販を手掛ける「アロンアロン」が解説。
お手入れのコツと合わせ、オフィスに胡蝶蘭を飾っておくうえで注意すべきポイントや、残念ながら枯れてしまった後の処理のことまで、まとめてご紹介していきます。
いただいた胡蝶蘭のオフィスでの管理方法にお悩みなら、ぜひ最後まで読み、あなたのオフィスの胡蝶蘭の日々のお手入れにお役立てくださいね。
目次
オフィスに届いた胡蝶蘭｜受け取りから育て方までの手順
ここではまず、オフィスに届いた贈答用胡蝶蘭の適切なお手入れ方法について、受け取りから順を追って解説していきます。
《ステップ1》まずは1週間、目立つところに飾っておく
ほとんどの贈答用胡蝶蘭は、ラッピングと立て札のついた状態で贈られてきます。
このラッピングと立て札は、喜ばしいことのあった贈り先を華やかにするとともに、周囲に贈り先名・贈り主名の両方をPRする目的でつけられているものです。
ですからオフィスに胡蝶蘭をいただいたら、まずは従業員や来客の目に着きやすいところに設置して、1週間ほどお披露目してください。
《ステップ2》育てていくのに適切な、置き場所を決定する
いただいてから1週間、周囲の目につくところに飾ったら、その後は胡蝶蘭をオフィスで育てていくための準備に入りましょう。
オフィスで胡蝶蘭を育てていくために、まず行うべきことは設置場所の決定です。
胡蝶蘭が好む、原産地に近く生育に適した設置場所の条件は、以下の通りです。
参考にして、これらの条件を満たせる設置場所を探してみてくださいね。
胡蝶蘭の設置場所に適した2つの条件
・レースやブラインド越しの、木漏れ日のような柔らかい日光が当たる・エアコンなどの乾燥した風は当たらないが、通気性が良く湿気がこもらない
具体的には、オフィス内で自然な風と日光が入ってくる窓際に設置するのが良いでしょう。
《ステップ3》ラッピングを外し、受け皿をセットしてあげる
胡蝶蘭の置き場所が決まったら、次は日々のお手入れのための準備を進めていきます。
まずは鉢を覆っているラッピングと植え込み材に刺さっている立て札を外して、胡蝶蘭が生育しやすい状態に整えてあげましょう。
その後、水やりしたときに鉢の中の余分な水分が出て来られるように、鉢の下に受け皿があることを確認します。
なお、もしラッピングを外したときに受け皿が付いていなかったときは、ネットショップやホームセンターで購入できますので、鉢の大きさに合ったものを用意してくださいね。
ここまでできれば、胡蝶蘭をオフィスで育てていくための準備は完了です。
《ステップ4》基本にのっとり、季節に合わせ適度に水やりする
あとは1週間に1回程度、植え込み材が乾いているタイミングを目安に、1回あたり200～500mlの水を株の根元に与えます。
なお胡蝶蘭は、基本的に1株につき1本の茎と花、根があります。
一般的な3～5本立ちの贈答用胡蝶蘭の場合、1つの鉢に3～5株の寄せ植えになっていて、根も3～5つあるということになります。
水やりではすべての株に水が行き渡るよう、1株1株の根元にコップ1杯分の水をゆっくり流し込むようにして、与えてくださいね。
オフィスで胡蝶蘭を育てるための5つのお手入れポイント
胡蝶蘭は、開店祝いや開業祝いなどのお祝いごとでいただくことが多い花です。
どうすれば長持ちするのか、お手入れはどうすればいいのかと、悩むこともあるのではないでしょうか。
せっかくいただいた胡蝶蘭をキレイに長く楽しむには、適切なお手入れと育て方が必要です。
ここでは、胡蝶蘭のオフィスでの育て方のポイント、お手入れについて紹介します。
胡蝶蘭が好む気温・湿度を管理する
もともと温暖な熱帯地域で、他の植物に寄生して生きる胡蝶蘭が好む気温は15～22度、湿度は60～80％です。
このため気温が低く空気が乾燥する日本の冬、そして35度を上回るほど高温で湿度の高い日本の夏は、胡蝶蘭にとって過酷な環境であると言えます。
オフィスで胡蝶蘭を育て、過酷な冬・夏を乗り越えさせるためには、以下のような工夫で鉢の周辺の気温・湿度をコントロールしてあげる必要があります。
気温・湿度の変化から胡蝶蘭を守るために、できる工夫
・自然風以外、エアコンや扇風機の乾燥した風が当たらない場所に設置する・エアコンの影響、また季節がら空気が乾燥しているときは、葉に霧吹きをする
・気温が下がる冬季は、退社時に胡蝶蘭を窓際から遠ざけ部屋の中央に移動させる
季節ごとに適切な水やりをする
少ない水と栄養で生きられる胡蝶蘭は、水を上げすぎると根が腐り枯れてしまいます。
このため、季節の変化にあわせ適切な水やりを続けることが、長く胡蝶蘭を育て・楽しむためには非常に重要なのです。
以下に、季節ごとの胡蝶蘭への水やりのポイントをまとめましたので、参考にしてください。
| 春 | ・基本の水やりでOK、ただし空気が乾燥しているようなら葉に霧吹きを |
| 夏 | ・水やりの頻度を、基本の1週間に1回から2～3日に1回程度に増やす ・エアコンで乾燥しているようなら、水やりのタイミングで葉に霧吹きを |
| 秋 | ・基本の水やりでOK、ただし空気が乾燥しているようなら葉に霧吹きを ・残暑が厳しい場合は、夏の水やり方法に準じた頻度、量にすると良い |
| 冬 | ・水やりの頻度を、基本の1週間に1回から3～4週間に1回に減らす ・このとき、1回あたりに与える水の量は200ml程度で十分 ・エアコンで室内が高温になり、すぐ植え込み材が乾くようなら、2週間に1回程度水やりと一緒に葉に霧吹きを |
エアコンの風に気を付ける
胡蝶蘭は、温暖で熱帯の地域が原産です。
胡蝶蘭の最適な気温は、約15度から22度ぐらい、湿度は約60％から80％といわれています。
オフィスで胡蝶蘭を育てるときは、エアコンの風が胡蝶蘭に直接当たらないよう、気を付けましょう。
エアコンの風が直接当たると空気が乾燥し湿度が下がり、胡蝶蘭が枯れてしまいます。
置く場所を決める際には、エアコンの風が胡蝶蘭に直接当たらないか、確認しましょう。
エアコンの風が当たらない最適な温度と湿度がある所が、オフィスで胡蝶蘭を育てる最適な場所です。
エアコンの乾燥や傷みは葉水で予防！
胡蝶蘭は、少ない水で十分育ちます。1週間に1回でコップ1杯程度（約200ml）が目安です。
水を与えすぎると根腐れを起こし、枯れることがあるため、注意しましょう。
夏場でも冬場でも葉に霧吹きで水を拭きかける（葉水をする）ことで、適度な湿度を保つことができ、胡蝶蘭が長持ちしやすくなります。
霧吹きすることで、エアコンの風による乾燥を防ぐことも可能です。
葉水をするときは花びらを水で濡らさないように気をつけ、葉の裏側に霧吹きで水を与えると水分の吸収がよくなります。
丈夫に育てるために肥料をあげる
胡蝶蘭は少ない水と栄養で育つため、肥料を頻繁にあげる必要はありません。
適度に肥料を与えることで、胡蝶蘭の成長をよくします。
肥料を与えるタイミングは、だいたい春から秋頃にかけてです。
新しく出てきた根がしっかり生えているなら肥料を与えても問題ありませんが、根がしっかり生えていないなら、様子を見て根根が生えたのを確認してから肥料を与えましょう。
再度花が咲くよう植え替えをする
胡蝶蘭は、一度花を咲かせたら終わりではありません。
胡蝶蘭の成長と健康のためには植え替えが必要になります。
植え替えは毎年行なうものではなく、2年から3年を目安に行います。
古くなるとカビが生えたり植え込み用の資材の劣化しやすく胡蝶蘭の成長に影響を与えてしまうため、注意が必要です。
植え替えにいい季節は暖かい時期で、4月から6月頃となります。
花が咲く前に植え替えを行うと、環境の変化で花を咲かせることができなくなってしまうことがあるため、花を咲かせ終わってから植え替えを行いましょう。
気を付けていても、植え替えを行うと根を傷つけていることもあるため、水やりは10日ほど水を与えるのを止め、休ませてあげるのがおすすめです。
オフィスの胡蝶蘭、もし枯れてしまったら？
どれだけ気をつけてお手入れしていても、長期の休暇や気温・湿度の変化などが原因で、オフィスの胡蝶蘭が枯れてしまうことはあります。
最後に、オフィスでお手入れしていた胡蝶蘭が残念ながら枯れてしまった場合の処分方法についても、ご紹介していきます。
胡蝶蘭の鉢植えを処分する方法としては、以下の3つが挙げられます。
《1》専門業者に費用を支払い、出張で鉢ごと引き取ってもらう
《2》専門業者に出張してもらい、状態の良い鉢を買い取ってもらう
《3》自分で解体し、自治体が指定する分別に従ってごみとして捨てる
鉢植えの状態や、処分にあたりどのくらいの費用・時間をかけられるのかによっても、取るべき選択肢は変わってきます。
胡蝶蘭の処分方法について詳しく解説した以下記事も参考にしながら、あなたとあなたのオフィスに合った処分方法を選んでくださいね。
いかがでしたか？
お祝いの胡蝶蘭はオフィスを華やかに彩り、仕事現場に彩りと癒しを与えてくれます。
せっかくいただいたのですから適切な方法でお手入れをして、元気で美しい状態を長く楽しめるよう、お手入れしてあげてくださいね。
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