2016.9.28

マナーを守って失敗なし!葬儀・法事用のお供え物完全ガイド!

カテゴリー:お供え、物
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お供え物 イメージ

お葬式や法事に、失礼のないお供え物を選ぶのは難しいですよね。

いざ必要になったときに何を用意したらいいのかわからなくて、悩んだことのある人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、お供え物の選び方とシーン別の贈り方のマナーを詳しくご説明します。

最後に【絶対に失敗しないお供え物3選】も紹介していますので、これさえ読めば、マナーに沿った品物を贈ることができますよ。

目次

「お供え物」をする意味とは?

五供 イメージ

お供えは故人を悼み、しのぶ心をあらわすために用意するものです。

仏教では「お線香・花・ろうそくなどの明かり(灯明)・浄水・飲食」の5つ(五供)がお供えの基本とされていて、葬儀や法事ではこの基本に沿った品物や現金を、故人を供養するための「お供え物」として仏壇や祭壇前に供えます。

仏前にあげたお供え物は仏さまからのありがたい「お下がり」として、法事などの式典が終わった後には、出席者みんなで分け合って食べることもあります。

葬儀?法事?シーン別「お供え物」マナー

お供え物の意味を理解したら、次はお供え物の選び方や包み方に関するマナーを確認していきます。

まずは、シーンを問わずに使えるお供え物の「のし紙」マナーを説明し、次に【通夜・葬儀】と【法事】の2つのシーン別にお供え物を用意する前に知っておきたいマナーを詳しくご紹介します。

しっかり読んで、あなたの目的に合わせたお供えの贈り方をしてくださいね。

覚えておきたいお供え物用「のし紙」のマナー


慶事用と弔事用のし紙
のし紙には、大きく分けておめでたいときの贈答品に使う「慶事用」と、お悔やみごとに使う「弔事用」の2つがあります。

通夜や葬儀、法事用のお供え物には、画像右側のような弔事用のし紙をかけて包むのがマナーです。

また、のし紙のかけ方には「外のし」と「内のし」があります。

外のし(通夜・葬儀や法事にお供え物を持参する場合に多いかけ方)
包装紙の外側に「のし紙」をかける

内のし(お供え物を郵送で手配する場合に多いかけ方)
包装紙の内側、箱に直接のし紙をかけるかけ方


たくさんのお供え物が並ぶ通夜・葬儀や法事では、ひと目で誰からのものかわかるよう「外のし」を使われる傾向がありますが、どちらのかけ方でも失礼にはあたりません。

お住まいの地域や宗旨により風習の違いがあるので、贈り方の詳細は故人か喪主・施主に近い続柄の年長者に確認してください。

通夜・葬儀のお供え物


通夜・葬儀のイメージ

通夜・葬儀に出席するときは香典のみを持参するのが一般的ですが、故人と特別親しいお付き合いがあった場合などは、香典とあわせてお供え物も持参することもあります。

ここからは通夜・葬儀のためのお供え物を用意するときの包み方、金額の目安、渡し方を順にご紹介していきます。

お供え物
◆選ぶべきのし紙の水引と表書き
通夜・葬儀のお供え物にかけるのし紙は、以下の水引と表書きのものを選びます。

表書き 「御供」「御供物」など
水引 結び切りの黒白

◆一般的な相場の目安
5千~1万円くらいの、祭壇近くにおいても邪魔にならない大きさのものを選びましょう。

◆渡し方
受付で「御霊前にお供えください」とひとこと添えて、係の人に渡しましょう。

《ポイント》
最近では、式典の進行を担当する葬儀社が、果物や乾物などのお供え物(盛かご)の注文も受け付けている場合がほとんどです。

お供え物を出したい場合は、まず担当葬儀社に相談してみましょう。


香典
「線香を買う代金」として現金をお供えする「香典」は、不祝儀袋に入れ、地味色のふくさに包んで持参します。

金額の相場は故人との関係、地域や家の慣習により会食があるかどうかなどにより異なります。

◆選ぶべき不祝儀袋の水引と表書き
表書き 「御霊前」「御香典」など
水引 結び切りの黒白

◆一般的な相場の目安(会食無し)
知人・友人 5千円~1万円
親戚 1万円~3万円
※あくまで一般的な金額の目安です。

◆渡し方
受付で「ご愁傷様でございます」とお悔やみを述べ、ふくさから香典を取り出し、不祝儀袋の正面を相手の方に向けて渡します。

《ポイント》
浄土真宗は表書きに「御霊前」を使わず、通夜・葬儀とも「御仏前」となります。


法事のお供え物


法事のお供え物 イメージ

法事には、遺族・施主から招待された人のみが出席します。
出席者はお供えとして品物や現金(供物料)を持参し、遺族とともに故人をしのび、供養します。

お供え物
◆選ぶべきのし紙の水引と表書き
法事のお供え物にかけるのし紙は、以下の水引と表書きのものを選びます。

表書き 「御供」「御供物」「御仏前」など
水引 結び切りの黒白、双銀、黄白(青白)
※黄白は一般的には三周忌以降、関西では四十九日法要から使われます。

◆一般的な相場の目安
一般的な関係 3千円~5千円
親しい関係 5千円~1万円

◆渡し方
持参したお供え物を勝手に仏壇に供えるのはマナー違反ですので、施主に「ご仏前にお供えしてください」とひとこと添えて、手渡します。

《お供え物だけを手配するときも「ひと言」添えて》
法事の招待を受けたものの出席はできず、お供え物だけ手配したい場合は、お詫びのメッセージをひと言添えて送ると気持ちが伝わります。


香典
法事のお供えとして持参する現金は、香典ではなく「供物料(くもつりょう)」と呼びます。

包みは葬儀の「香典」と同じく、不祝儀袋と地味色のふくさを使用しますが、水引の色は地域や法事の種類によって異なります。

◆選ぶべき不祝儀袋の水引と表書き
表書き 「御仏前」「御供物料」など
水引 結び切りの黒白、双銀、黄白(青白)
※黄白は一般的には三周忌以降、関西では四十九日法要から使われます。

◆一般的な相場の目安(会食あり)
知人・友人 1万円~3万円
親戚 2万円~5万円
※あくまで一般的な金額の目安です。

◆渡し方
施主に「このたびはご丁寧なご案内をいただき、ありがとうございます」と挨拶を述べ、ふくさから供物料を取り出し、不祝儀袋の正面を相手の方に向けて渡します。

《供物料は「現金書留」で!》
法事に出席できず供物料のみを手配したい場合は、お詫びの手紙を添えて現金書留で送りましょう。


お供え物と香典の「表書き」に注意!
一般的にはお供え物か供物料のどちらか一報で良いとされていますが、地域の風習によっては両方用意すべきとされていることもあります。

その場合は、お供え物と香典の「表書き」が同じにならないように気を付けましょう。

《表書きの使い分けの例》
現金:御仏前、お供え物:御供  → 
現金:御仏前、お供え物:御仏前 → ×

タブーに注意!葬儀・法事で喜ばれるお供え物ランキング10選

通夜・葬儀や法事などの弔事のお供えには、タブーとされている物がいくつかあります。

下記に挙げたものはお供え物にはふさわしくないとされていますので、必ず確認しておいてください。

《お供えにふさわしくないとされている物》
●肉や魚など、殺生につながるもの
●昆布や鰹節など、慶事に通じるとされるもの
●バラなど、棘のある花
●赤やオレンジなどの派手で濃い色の花


以下に、冒頭で紹介したお供え物の基本に沿って選んだ【失敗しないお供え物10選】をご紹介します。

お供え物に何を選んだらいいのか分からなくなったときは、参考にしてくださいね。

焼菓子

焼き菓子

お供えに飲食物を選ぶなら、「お下がり」として分けやすく日持ちのするものが喜ばれます。

せんべいや羊かん、落雁なども定番ですが、最近では個包装のマドレーヌやパウンドケーキなどの焼き菓子がよく選ばれています。

砂糖菓子

砂糖菓子

砂糖菓子とは、落雁(らくがん)とも呼ばれ、砂糖を固めて作られた和菓子です。
砂糖が高級品だった時代がありました。

そのため砂糖菓子をお供えすることは、故人への良いおもてなしだと考えられています。

砂糖菓子は日持ちするため、お供えにはおすすめです。

砂糖菓子は和菓子の中でも色や形を楽しみやすいこともポイントといえるでしょう。

線香

線香

香典の由来となるお供え物で、供養の気持ちが強く伝わります。
香りの良い、桐箱入りの高級線香などが適しています。

お茶・コーヒー

お茶・コーヒー

お供え物は、消費してなくなるものが良いとされています。
飲み物は故人が飲むと考えられているため、お供えにおすすめです。

飲み物を選ぶときは、故人が生前好んで飲んでいた銘柄のお茶やコーヒーを選びましょう。

また1L以上の大きいペットボトルではなく、缶や500ml以下の小さいペットボトルに入ったものを選びましょう。

大きさが小さいものをお供えすると、葬儀や法事のが終わったあとにお供え物をいただく、お下がりのときに分けやすくなります。

高級ろうそく

ろうそく

ろうそくは、故人がいる場所を明るくすると言われています。
煙や香りによってお参りする人を浄化する役割もあると考えられているため、香りにこだわったろうそくがおすすめです。

1本ずつ職人の手によってていねいにデザインされた高級なろうそくをお供え物として用意すると喜ばれるでしょう。

フラワーアレンジメント

お供えの花

生花をお供えすると、故人の供養になるだけでなく、遺族の悲しみも慰めると言われています。

切り花でなくアレンジメントを選べば、そのまま飾れて遺族の手をわずらわせることもありません。

四十九日法要までは菊やユリなど白い花をお供えすべきだとされていますが、それ以降はお供え花に色のある花を混ぜても良いとされています。

そうめん・ひやむぎ

そうめん

故人がたくさんのお供え物を持ち帰るために必要だと言われているのが、そうめんやひやむぎです。
お供え物をまとめて縛り、背中に背負うときに使用されると考えられています。

そうめんやひやむぎもほかのお供え物と一緒に供えておきましょう。

ジュース詰め合わせ

ジュース

いろいろな味のジュースが入っているジュースの詰め合わせは、お供え物にするとお供え物をお下がりとしていただくときに楽しめることもあり、喜ばれます。

故人が好んでいたジュースが入っている詰め合わせを選んでお供えしましょう。

果物

果物

お供え物には丸い形のものがよいとされているため、果物は喜ばれます。
果物を選ぶ際はお下がりとして持ち帰ることも考慮して、早く傷んでしまうものや果汁が出やすいものは避けましょう。

お金

お金

故人を偲び、遺族を慰める気持ちを込めて、品物ではなくお金を包むこともあります。

故人に仕事関係や友人の交流が多く、お供え物が増える可能性のある場合は、お金を包んでもいいでしょう。

お供えする金額は故人との関係によりますが、一般的には5,000円程度と言われています。

お供え物も用意する場合は、お供え物と包むお金を合計した金額で考えましょう。

葬儀式・法事のお供えには白い胡蝶蘭を

お供えには、故人を偲ぶ気持ちを表す白い胡蝶蘭がおすすめです。

「アロンアロン」は、知的ハンティキャップを持つ方が丹精こめて栽培している胡蝶蘭を販売しています。

お供えに胡蝶蘭をお考えなら、【全国送料無料&最短当日発送可能】なアロンアロンをご検討ください。

いかがでしたか?

葬儀や法事などの悲しみの場では、故人や遺族に敬意を示すためにもふさわしいお供え物を選び、マナーを守って贈るように心がけましょう。




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