2016.9.14

お葬式と法事のお供え花でお悔やみの気持ちを伝える最善の方法

カテゴリー:お供え、花
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
お供えの花 イメージ

お通夜やお葬式、法事などお悔やみの場面のお供えの花選びには、気を使いますよね。

どんな色・種類の花を、どんなスタイルで用意すればいいのかわからず、困った経験のある方も多いのではないでしょうか。

今回は【通夜・葬儀式】と【法事】の2つのシーン別に、適切なお供え花のスタイルや手配するときのマナー、そしてお返しの仕方に至るまで詳しくご説明します!

あわせて、お供えによく使われる花も写真付きで紹介していますので、これを読めばお供えの花についてしっかり理解し、シーンに応じて適切な花を送ることができますよ。

目次

お供えに向いている花9種類

花を祭壇や仏壇などにお供えすると、故人への供養になると同時に遺族の悲しみをやわらげ、癒してくれると言われています。

具体的には、どんな花がお供えに向いているのでしょうか?

お供えの花は、仏教ではお通夜とお葬儀式、そして忌明けとされる四十九日法要が終わるまでの期間は基本的に白を飾るべきだとされていて、白をベースに淡い青・紫・黄・ピンクの色花を混ぜたアレンジがよく使われます。

※ただし、どの程度お供えの花に色を入れていいのかは、お住まいの地域や宗旨によって違いがあります。心配な場合は風習に詳しい年長者や、その地域の葬儀会社に確認してください。

ここでは、お供えとしてよく使われる9種類の花をご紹介します。


《輪菊》
輪菊

1本の茎に1輪の大きめの花をつける和菊で、仏教のお供え用の花として、白や黄色のものが葬儀の祭壇などによく使われます。

《小菊》
小菊

花の直径が1~3cmと小さめの和菊です。
葬儀式の祭壇装花としてよく使われるほか、仏壇にお供えする花束である仏花にもよく使用されています。

《ピンポンマム(ポンポン菊)》
ポンポン菊

ころんと丸い形の花が特徴の洋菊で、最近では小菊と並んで仏教の葬儀式の祭壇に使われています。
色は白と黄色、そしてグリーンが祭壇だけでなく仏花などにも取り入れられています。


洋花
《ユリ》
ユリ

華やかさと甘い香りが特徴的なユリは、もともとキリスト教式のお供え花としてよく利用されていました。
白いユリの花粉を取って、仏式の葬儀式や法事のお供え用アレンジにも使われています。

《カーネーション》
カーネーション

「愛」にまつわる花言葉をもつカーネーションは、亡くなられた方への愛を伝える花として、お供えに使用されます。

《ラナンキュラス》
ラナンキュラス

バラのようにたくさんの花びらが重なった華やかな姿が美しい花です。
お供えには、白やクリーム色、薄いグリーンがよく使われます。

《デルフィニウム》
デルフィニウム

1本の茎にたくさんの花をつけるデルフィニウムは、白よりも水色や薄紫のものが葬儀式の祭壇によく使われます。

《デンファレ》
デンファレ

蘭の一種で、葬儀式のスタンドタイプのお供え花によく使われています。
薄いピンクや紫のデンファレが、白中心のお供え花にアクセントを加えてくれます。

《ここに注意!》
・バラなど、トゲのある花はお供えの花としては不適切とされています。
・四十九日法要が済むまでは、赤やピンク・オレンジなどの派手で濃色な花は避けます。
・キリスト教のお供え花には、菊はほとんど使われません。


シーン別!お供え花の手配方法とマナー

お供えに向いている花がどんなものか確認したら、次はお供え用に花を手配する方法とマナーを紹介していきます。

【通夜・葬儀式】と【法事】の2つのシーンに分けて、お供えの花の適切な手配の仕方と、知っておきたいマナーのポイントを東西の地域差を交えてご説明します。

お供えの花の手配を始める前に、必ず確認してくださいね。

通夜・葬儀式

葬儀式イメージ

適切なお供えの花の手配方法
通夜や葬儀が斎場やホールなどで行われる場合、会場に飾る花は葬儀社が扱っていることがほとんどです。

この場合、自分で外部の花屋でお供えの花を手配すると会場への持ち込みを拒否される可能性があるため、必ず葬儀社を通して手配しましょう。

担当葬儀社が分からない場合は、会場に喪家名と日程を伝えて問い合わせれば、教えてくれます。

※通夜・葬儀式を町会が取り仕切っている場合は、町会の代表者にどのようにお供えの手配をすべきか確認しましょう。

《ポイント》
悲しみの中で何かと忙しい喪家に配慮し、お供えの花など葬儀に関する問い合わせは担当の葬儀社に連絡しましょう。


適したお花のスタイル
親族を含め、通夜・葬儀式には一般的にスタンド花のお供えが適しています。

スタンド花は1つで一基(いっき)、2つで一対(いっつい)と数えます。

基と対、どちらで注文しても失礼ではありませんので、予算と会場の広さを見て判断してください。

相場
通夜・葬儀式の花の相場は、会場の広さや式の規模にもよりますが、一般的には10,000円~20,000円くらいと言われています。

お供えの花は、故人に近い親族が用意したもの、または高価なものから順に上座(祭壇・棺の近く)に設置するというしきたりがあります。

そのため、遺族でない参列者が高価な花を注文すると、本来なら故人の近くにあるはずの遺族の花が、祭壇から離れて設置されることになります。

社葬(会社が喪主の葬儀式)でもない限り、葬儀式の主役は故人と遺族です。

お悔やみの気持ちは金額ではなく、故人と遺族を尊重したお供えの仕方で示しましょう。

タイミング
通夜・葬儀式へのお供えの花は、それぞれ以下のタイミングで手配します。

基本的に通夜に出したお供えの花は、翌日の葬儀式まで2日間をとおして飾られますので、できれば通夜式に間に合うように手配しましょう。

《通夜式に間に合わせたい場合》
通夜開式の2~3時間前までに必ず葬儀社に手配する!

《葬儀式に間に合わせたい場合》
葬儀開式が午前中の場合は前日の夜までに、午後からの場合は当日の午前中までに必ず葬儀社に手配する!

立て札
お供えの花には、以下の画像のような立て札を付けます。
基本的にひとつの立て札に記入できる個人名は、2名くらいまでが目安です。

お供え用立て札

多数の連名にする場合は、すべて表記するとひとりひとりの名前が小さくなりすぎるため、「○○一同」と表記します。
例)「親族一同」「親戚一同」「孫一同」「部下一同」など

メッセージ
通夜・葬儀へのお供えの花には、メッセージを添えるとよりお悔やみの気持ちが伝わります。

ご逝去の報に接し、心からお悔やみ申しあげます。

ご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。
安らかにご永眠されますようお祈りいたします。


《東の「花環(はなわ)」、西の「樒(しきみ)」》
関東と四国の一部では、葬儀のお供えとして「花環」を、関西では「樒」を送る風習があります。

最近では葬儀スタイルの変化から少なくなってきていますが、地域によっては花よりも好んで使われる場合があります。

法事


法事の花 イメージ

適切なお供えの花の手配方法
法事は、一般的に葬儀社などは入らず自宅で行われることが多いため、施主と遺族の意思だけでどんな花でも受け取ることができます。

そのため、自分で選んだ花屋で手配し、当日に喪家宅に届ければ問題ありません。

《ポイント》
「どうしても入れたい花がある」「外してほしい花がある」などこだわりがある場合は、必ず花屋に伝えておきましょう。


適したお花のスタイル
法事には花瓶を出す手間がなく、そのまま飾れるアレンジメントが人気です。

四十九日法要が住むまでは白い花をお供えするべきとされますが、それ以降は好きな色や種類の花をお供えしてもいいと言われています。

故人の好きだった花を入れたアレンジメントを持って行くと、故人への供養になり遺族からも喜ばれます。

相場
法事のお供え物の相場は、一般的には3,000円~5,000円程度と言われています。

ただし、値段よりも遺族への配慮を優先し、仏前に無理なく置けるくらいの大きさのアレンジメントを選びましょう。

タイミング
法事当日に喪家宅に届けられるよう手配しましょう。

《法事に出席する場合》
当日の朝に花屋で受け取れるよう前もって予約しておくか、当日に花屋で商品を見て購入する!

《法事に出席しない場合》
法事に出席しないがお供えの花を送りたい場合は、花屋やネットショップで法事当日に到着するよう前もって購入・手配しておく!

立て札
法事の場合は、基本的に立て札は必要ありません。

メッセージ
法事のお供えにも、ひとことメッセージを添えて送りましょう。

一周忌のご法要にあたり、心より故人のご冥福をお祈りいたします。

●回忌のご法要にあたり、遠方から合掌させていただきます。
故人の面影を偲びつつ、あらためてご冥福をお祈りいたします。


お供え花をいただいたら

お供えのお礼 イメージ

最後に、お供えの花をいただいた場合の、お返しについてもご説明します。

自分がお供えの花を受け取る立場になったときのために、こちらもあわせて確認しておいてくださいね。

葬儀や法事に参列し、お供えの花もいただいた方へ
式当日に渡すお礼状と引き出物(粗供養)に加えて、いただいた花の半額、もしくは1/3程度の金額の品物にお礼状を添えて、お返しとして相手の自宅に郵送します。

遠方からお供えの花をいただいた方へ
いただいた花の半額、もしくは1/3程度の金額の品物を用意し、お礼状を添えて相手の自宅に郵送します。

式を担当した葬儀社をはじめ、お供えに対してのお礼の品物や、礼状について相談に乗ってくれる専門の店舗やネットショップもあります。

ひとりで手配するのが大変だと感じたら、こういった業者を利用しましょう。

葬儀式・法事のお供えには白い胡蝶蘭を

お供えには、故人を偲ぶ気持ちを表す白い胡蝶蘭がおすすめです。

「アロンアロン」は、知的ハンティキャップを持つ方が丹精こめて栽培している胡蝶蘭を販売しています。

お供えに胡蝶蘭をお考えなら、【全国送料無料&最短当日発送可能】なアロンアロンをご検討ください。

いかがでしたか?

清らかで優しい花のお供えは、故人の供養になるとともに、遺族の悲しみを和らげる癒しにもなります。

マナーを守って、少しでも遺族の慰みになるように、お供えの花を選んでくださいね。



【こんなコラムも読まれています!】
◆お供えについてもっと知りたい方はコチラ!
【のし紙】失礼なくお供え物を贈るために知っておきたい「のし紙」のマナー
【お供え物】マナーを守って失敗なし!葬儀・法事用のお供え物完全ガイド!
【法事】法事のギモンを完全解決!意外と知らないお供えマナー大公開
【胡蝶蘭】胡蝶蘭をお供え花に。【宗教別】恥をかかない供花のマナーとタブー

◆プライベートの贈り物についてもっと知りたい方はコチラ!
【新築祝い】新築祝いに観葉植物が選ばれる理由と《予算別》人気のオススメ9選
【還暦祝い】還暦のお祝いに人気の贈り物とプレゼント選びの4つのステップ

◆プレゼントに胡蝶蘭を贈ろう!
【新築祝いにおすすめ】新築祝いの贈り物にはステキすぎる胡蝶蘭を!絶対に喜ばれる人気3選
【還暦祝いにおすすめ】これで納得!還暦祝いに胡蝶蘭を贈ると喜ばれる理由とオススメ3選